一部の報道機関の報道について

令和4年9月2日、一部報道機関にて、当法人において、施設利用者への工賃の未払い、利用者への虐待があった旨の報道がありました。

これらの件について、当法人より状況をご説明させて頂きます。
当法人は、2021年から、新たに選任された理事長・副理事長によって、府中市の指導を仰ぎながら、法人運営の立て直しを図り、適正な運営を確保するに至っております。

今般、報道機関より、過去10年にわたり、本法人の施設利用者に対する工賃の支払いが大幅に足りていなかったとの報道がされております。
この件は、2019年から2020年の府中市による指導監査により発覚したものですが、当法人における認識の遅れに起因し長期間にわたる未払いが生じていたこと、パン販売等の事業が拡大していたことから、工賃の未払額は多額なものとなりました。
こうした工賃の未払いについては、現経営陣が対応に当たり、当時の利用者への支払いを済ませております。さらに、現在、当法人では、パン販売等の事業も縮小させ、 工賃について適正な計算を行うことで、工賃の支払いが適正に行われている状況にあります。
また、当法人において、過去に施設利用者に対する虐待があったとの報道もございましたが、加害行為が存在するとの認定が府中市によりなされたことを厳粛に受け止め、新経営陣において再発防止を徹底するべく努めております。
なお、法人の運営に問題を生じさせたほか、虐待行為を行っていたとの認定を受けた役員は、2020年12月をもって当法人の役員を退任しており、役員あるいは職員として当法人には現在在籍をしておりません。
当法人といたしましては、これらの件につきまして、誠に遺憾であり、利用者様、関係者様に対し、大変申し訳なく存じております。

私ども、新経営陣の思いは、当法人が、「現在、利用頂いている利用者様が安心して利用できる施設を、運営する存在であり続ける」ことです。
過去の不祥事を一掃し、利用者様とそのご家族、関係者ならびに市民の皆さまからの信頼を一日も早く回復できるよう、福祉サービスの充実に努めてまいります。

社会福祉法人清陽会 理事長 千田 惠司